2017年7月5日

ボロシリケイトガラス(ボロガラス)とは

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ボロシリケイトガラスの特徴

ボロガラスとは、ソフトガラスに比べ、膨張係数が非常に低いガラスです。
膨張係数が低いという事は温度変化によるガラスの伸縮率が少なく、割れにくいということです。

また、ソフトガラスに比べて比重が小さく、比較的大きな物を身につけてもそれほど重いと感じません。
さらぶ耐久性に優れ、急熱急冷に強いため、大きな作品の製作がソフトガラスに比べ容易に行えます。

作業温度が1,200℃以上と高温なため酸素バーナー以外のバーナーで製作することはできません。

酸素バーナー制作風景

ボロシリケイトガラスの歴史

ボロガラスはエアーバーナーでは溶けないため、とんぼ玉で用いるソフトガラスのように何百年もの歴史があるわけではありません。
時代のニーズに合わせて生まれた新世代のガラスと言えるでしょう。

多くの方にとっては耐熱ガラスと言った方が馴染みがあるかと思います。

一般の家庭に多く普及している家庭用耐熱ガラス製品としてパイレックスがあります。
パイレックスやサイマックスなどは無垢棒ガラスや各種管ガラスの商標名であり、ボロガラスとはこれらのガラスの性質を表す総称です。

もともと透明ガラスを中心に耐熱性の食器や、理化学用の実験備品(ビーカー、試験管等)の生産のため工業用に使用されていたガラスですが、近年、それらの透明ガラスと合わせることが出きる色ガラス(ボロマックス、ノーススター、トラウトマン等)が開発された為、工芸用としても広く使われるようになってきました。

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