酸素バーナーの基本
酸素バーナーとは可燃性ガスと酸素ガスを混合して燃焼させるバーナーのことです。
純度の高い酸素を供給することにより火力が強くなり2,000℃近い高温を得ることができます。
酸素バーナーの選び方
バーナーによって炎の性質や大きさが異なるので目的にあったバーナーの購入をお薦めします。
大きなマーブルや、スカルプチャー、ゴブレット、グラスなどには大型バーナーを、ペンダントトップや指輪、小さなオブジェには小型バーナーを、と用途に合わせて使用するバーナーを選べば燃料効率もよくなります。
酸素ボンベと酸素発生器
酸素バーナーを使用する際には高濃度の酸素が必要です。
(酸素バーナーの中には、酸素だけでなく、オプティマイザーと呼ばれる装置をつけてエアーを別途注入するタイプもあります。
主な目的は使用用途によっては温度が高すぎるので下げるためです。例えばカーライルCCプラスプラスには標準装備です。)
そのため酸素ボンベか酸素発生器か、どちらを使用するかを選択しなければなりません。
酸素バーナーで作業する際、使用するガラスに制限はありません。
キナリガラスを使うこともできます。
ただ、酸素バーナーの炎がとても高温であり、軟質ガラスのキナリガラスが溶け始める温度が低いため、ガラスがすぐに溶けてしまい、扱いづらい組み合わせになります。
軟質ガラスの中でもモレッティーなどは、エアーバーナーでは溶かすには時間を要するという理由から、酸素バーナーを使用している方が世界中にたくさんいます。
モレッティーガラスはキナリガラスと比べると少し固いため、スカルプチャー作成に向いています。
世界的に有名なローレン・スタンプ氏も数々の素晴らしい作品をモレッティーガラスで作っています。
そしてモレッティー以外で酸素バーナーと一緒に使われている代表的なガラスとして硬質ガラスのボロシリケイトガラス(和名:硼珪酸ガラス)があります。